フラッグシップは、数字の大きさだけでは決まりません。
色、黒、階調、反射、動き、熱、保護、施工精度、保守性。個別の仕様ではなく、空間と用途に必要な品質が一つのシステムとしてつながっていることが重要です。
製品仕様は入口にすぎません。設置後に映像が崩れる原因の多くは、駆動、電源、構造、そして映像の作り方にあります。X Visionが現場で繰り返し見てきた5つの落とし穴と、その防ぎ方をまとめました。
都内の商業施設でも、来店客のスマートフォンに縞が写るLEDは珍しくありません。主な原因は、リフレッシュレートの低い駆動、輝度を絞った際のPWMの粗さ、映像信号とプロセッサのフレームレート不一致の3つです。肉眼では気付かなくても、撮影されてSNSに残ります。
対策は、3,840Hz以上(撮影の多い空間では7,680Hz)の駆動、低輝度でも階調が崩れない設計、入出力の同期、そして設置後に実際のカメラで確認することです。私たちは、この確認までを導入の一部と考えています。
最も多い失敗です。解像度や縦横比の異なる素材をそのまま再生すると、LEDは画素が一対一で発光するため、補間のにじみがそのまま見えてしまいます。映像は画面のネイティブ解像度(例: 3,840×1,080)で書き出し、フレームレートを画面と揃え、色空間を統一し、圧縮率を上げすぎないことが基本です。
X Visionではご注文時に、その画面専用の映像制作ガイド(解像度、フレームレート、色空間、黒レベル、避けるべき全白フレーム、テスト用パターン)をお渡ししています。
屋内で最大輝度のまま使う空間はほとんどありません。多くの場合、30〜50%程度に絞った状態が心地よく、そのときに黒が沈み、階調が残るかどうかで製品の差が現れます。
全白の映像は消費電力と発熱を最大にし、眩しさで空間の印象を損ないます。黒を基調にした映像は、LEDを「光る壁」ではなく「空間の一部」にします。
例えば中型の壁面ビジョンでも、最大消費電力では15A回路が5本必要になり、建物の契約容量を超える場合があります。分電盤の空き、契約容量、配線経路は、仕様を確定する前に確認します。X Visionでは設計の初期段階で電源計画を提示します。
大型ビジョンは数トンの重量になります。既存建物では、スラブ厚、アンカーの可否、天井裏、開口後の防音まで確認し、必要に応じてレントゲン検査で配筋を確認してから穴を開けます。床置き架台、壁面下地、天井吊りのいずれが最適かは、建物側の条件で決まります。
X Visionのお見積りは、初期費用だけを見れば高く感じられるかもしれません。私たちが基準にしているのは、導入した日ではなく、5年後の映像です。
一般に、低価格帯のモジュールは、輝度低下、色ずれ、部分故障、交換部品の入手性といった点で、数年のうちに差が出やすい傾向があります。フラッグシップ構成は、素子選別、駆動、放熱、保守性まで含めて設計します。運用年数で割ったときに費用を抑えること。それが私たちの設計の考え方です。
年間に手がける案件数を絞り、ひとつの空間に十分な時間をかけます。大量納品のための標準化ではなく、その場所のための設計を行います。
私たちが最も力を発揮できるのは、空間に真剣に向き合うお客様と組むときです。ご予算の大小ではなく、その場所に本当に映像が必要かどうかを、ご一緒に考えます。
撮影、演出、CMやブランドフィルムの制作まで、映像の専門チームが伴走します。製品も、超高精細から透過型、屋外、一体型まで、空間に合わせてお選びいただけます。
制作ガイドをお渡しして終わりにせず、必要に応じて私たちが撮影し、編集し、画面に合わせて仕上げます。撮影・演出・CM制作の専門チームが、LEDに映える映像の作り方を知っています。
MicroLED A Series、X Series、CORE-3、MicroMESH、ONE-ALTA、ポスター型。製品から選ぶのではなく、空間から選びます。
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