01 · LED VISION FUNDAMENTALS

LEDビジョンとは?基礎から、失敗しない選び方まで。

LEDビジョンは、LED素子そのものが発光して映像をつくる大型ディスプレイです。液晶のようなバックライトやベゼルに縛られず、空間に合わせてサイズ・形状・明るさを設計できます。ただし、同じ「LEDビジョン」という名称でも、色、黒、階調、撮影品質、耐久性、保守性には大きな差があります。

SELF-EMISSIVE一つひとつの画素が自発光。高輝度と深いコントラストを設計できます。
SEAMLESSモジュールを組み合わせ、継ぎ目を感じにくい大画面や自由形状を実現します。
MADE FOR SPACE視聴距離、照明、建築、コンテンツ、運用から最適な一台を組み立てます。
WHAT MAKES A FLAGSHIP

フラッグシップは、数字の大きさだけでは決まりません。

色、黒、階調、反射、動き、熱、保護、施工精度、保守性。個別の仕様ではなく、空間と用途に必要な品質が一つのシステムとしてつながっていることが重要です。

同じピッチでも、映像と運用は変わる。

価格やピクセルピッチだけでは、画質、耐久性、保守性の差は見えません。仕様が実際の体験と運用にどうつながるかを確認します。

色域・色精度
Typical configuration

sRGB / Rec.709を中心とした汎用構成。表示はできても、鮮烈な色や微妙な色差の再現には限界があります。

X Vision Flagship

MicroLED A SeriesはRec.2020カバー率75%。ONE-ALTAはDCI-P3に対応。工場キャリブレーションで面全体の均一性まで整えます。

動き・カメラ撮影
Typical configuration

1,920〜3,840Hzの汎用構成では、撮影条件によってフリッカーや走査線が見えることがあります。

X Vision Flagship

MicroLED A Seriesはハイスペック構成で最大7,680Hz。高シャッター撮影や動きの速い映像でも、バンディングを抑えた自然で安定した収録を目指します。

黒・階調
Typical configuration

黒浮き、低輝度時の階調不足、モジュール差が、映像の奥行きや高級感を損なう場合があります。

X Vision Flagship

MicroLED A Seriesは16-bit、10,000:1。ONE-ALTAはオプションで22bit+。暗部からハイライトまで滑らかにつなぎます。

表面・耐久
Typical configuration

標準SMDは用途によって、衝撃、湿気、埃、反射への追加対策が必要です。

X Vision Flagship

Flip-Chip COB、X-GOB、BLACK-X低反射処理、屋外IP66など、用途ごとに画質と保護を両立する方式を選べます。

導入後
Screen purchase

画面単体で選ぶと、再生機器、構造、コンテンツ、交換部品、保守動線が後から課題になりがちです。

X Vision system

製品選定から構造、制御、施工連携、コンテンツ、保守までをシステムとして設計。常設LEDは製品・構成・契約条件に応じて通常2〜5年の保証を用意します。

※「Typical configuration」は当社カタログ内の代表的な汎用SMD比較および一般的な構成例です。すべての他社製品を指すものではありません。仕様は製品・構成により異なります。

02 · PIXEL PITCH & IMAGE QUALITY

ピクセルピッチとは?小さいほど良い、とは限らない。

ピクセルピッチは、隣り合う画素の中心間距離です。数字が小さいほど近距離で精細に見えますが、最適解は最短視聴距離、画面サイズ、コンテンツ解像度、輝度、設置環境、予算の組み合わせで決まります。さらに、同じP1.2でも、素子、駆動、階調、色域、キャリブレーションが違えば映像は別物です。

0.7–1.8 mm近距離向けの高精細映像

MicroLED A Series。役員会議室、ブランド空間、撮影、シネマティックな常設空間へ。

0.976–1.25 mm高精細+保護性能

X Series。屋内・屋外の両方で、近距離画質とX-GOBの耐久性を両立します。

2.9–4.8 mm屋外常設の視認性

CORE-3。IP66、最大7,000 nits、前面保守で屋外壁面を長期運用します。

3.9 × 3.9 mm透明・軽量な演出

MicroMESH。視界や建築を残しながら、ガラス面、イベント、空間演出に映像を重ねます。

7,680Hz高リフレッシュレートは何が違う?

画面の書き換え回数が多いほど、カメラ撮影時のフリッカー、走査線、バンディングを抑えやすくなります。ライブ配信、スタジオ、SNS撮影、動きの速いコンテンツでは特に重要です。MicroLED A Seriesはハイスペック構成で最大7,680Hzです。

16-bit / 22bit+グレースケールは暗部の品格をつくる。

階調が豊かだと、暗いシーン、肌、空、グラデーションを滑らかに表示できます。MicroLED A Seriesは16-bit、ONE-ALTAはオプションで22bit+。入力映像から制御までの全経路を合わせて設計します。

Rec.2020 / DCI-P3色域は“出せる色の世界”を広げる。

MicroLED A SeriesはRec.2020カバー率75%、ONE-ALTAはDCI-P3対応。広色域だけでなく、素子選別とキャリブレーションで、ブランドカラーや映像制作者の意図を安定して再現します。

COB / GOB / IP保護方式は、設置場所から選ぶ。

COBやGOBはLED表面の保護と画質を両立する技術です。屋外ではIP等級に加え、排熱、耐風、筐体、コネクター、施工方法まで確認します。IP66でも、システム全体の防水設計が必要です。

実空間から、最適な一台を逆算する。

同じ映像でも、距離、照明、建築、見る時間によって必要な性能は変わります。写真や図面を共有いただければ、ピッチと製品構成を具体化できます。

HUGO BOSSイベント会場に設置された大型LEDビジョン
遠距離・大型表示

視認距離、周囲光、表示時間からピッチと輝度を選定。

シースルー透過型LEDビジョンを使用したアート展示
近距離・高精細表示

解像度、画面サイズ、透明性、予算を一つの体験として設計。

体験から選ぶ、X Vision Flagship。

どの製品が「上」かではなく、どの体験に最もふさわしいか。案件ごとに、画質・環境・構造・運用を合わせて選定します。

MicroLED A Series色と黒を、フラッグシップ品質へ。近距離、カメラ撮影、ブランド空間で、色・黒・均一性を重視するフラッグシップMicroLED。
P0.7–P1.8最大7,680Hz*Rec.2020 75%16-bit10,000:1

なぜ選ばれるか

Flip-Chip COB、低反射処理、素子レベルの選別と校正を組み合わせ、深い黒、鮮明な色、画面全体の均一性を整えます。

対象構成では最大1,000 nits・7,680Hz。高いリフレッシュレートは、撮影時のちらつきや走査線を抑えやすくし、10,000:1のコントラストは暗部の奥行きを支えます。

製品一覧で相談する →
X Series · X-GOB高精細を、守れる強さへ。P0.976とP1.25を含む屋内・屋外ライン。近距離画質と外装GOB保護を両立。
P0.976–P3.9Indoor / OutdoorX-GOB最大3,840Hz6,000:1

なぜ選ばれるか

X VisionのフラッグシップX-GOB保護設計により、衝撃、埃、湿気が気になる空間でも高精細LEDを採用しやすくします。屋外構成はIP65/IP54、屋内構成はIP30。前面・背面保守、スタッキング、ハンギング、スティッチングに対応します。

X Seriesを相談する →
CORE-3雨と日差しに、妥協しない。屋外常設のためのIP66、最大7,000 nits、低反射、前面メンテナンス。
P2.9 / P3.9 / P4.8IP662,000–7,000 nits3,840Hz14–16-bit

なぜ選ばれるか

屋外壁面で重要な防水、防塵、直射日光下の視認性、反射、保守動線をまとめて設計。反射率1%以下、アルミ筐体、前面モジュール交換により、常設運用を支えます。

CORE-3を相談する →
MicroMESH空間を塞がず、視線を奪う。透明性、軽さ、明るさを両立。ガラス、建築、イベントに映像を重ねる。
Tour P3.9×3.98.0kg/m²未満80%透過最大4,000 nits3,840Hz

Tour

P3.9×3.9はケーブル込みで8.0kg/m²未満の超軽量設計。80%透過、IP43、クイックロック構造で、レンタルやイベントの迅速な設営・撤収に適します。

Fixed

固定設置は1.6kg/m²、最大93%透過、最大4,500 nits。曲面、縁取り、ガラス面、自由形状に合わせて空間と一体化できます。

MicroMESHを相談する →
ONE-ALTAMicroLEDを、完成された一台に。108・135インチの2Kオールインワン。会議室やショールームへ上質な映像を。
108 / 135 inch2KDCI-P322bit+ option10,000:1

COB、HDR 10-bit入力、HDMI、前面フルメンテナンスに対応。DCI-P3の色域とオプション22bit+の階調で、導入しやすさと高品位なMicroLED体験を両立します。

ONE-ALTAを相談する →
X-CANVASLCDの手軽さを、LEDの自由へ。商業施設、受付、会議室に導入しやすいオールインワン型LEDディスプレイ。
P0.9–P1.87*最大7,680Hz*最大1,000 nits*HDMIModular

HDMIダイレクト接続、広視野角、モジュール交換、薄型設計で、液晶からの置き換えをシンプルにします。55・75・84インチの対象構成では最大7,680Hz・1,000 nitsに対応します。

X-CANVASを相談する →

*最大値・対応範囲はモデルおよびハイスペック構成によって異なります。最終仕様は案件ごとの設計・見積書でご確認ください。

START WITH YOUR SPACE

製品名が決まっていなくても、大丈夫です。

設置場所、写真、サイズ、実現したい体験を伺い、X Visionが最適なピッチとフラッグシップ構成を整理します。まずはメールアドレスだけでご相談を始められます。

送信ありがとうございます。担当者よりご連絡します。
送信できませんでした。時間をおいて再度お試しください。

導入前に知っておきたい、8つの判断ポイント。

製品、構造、コンテンツ、運用を一つのシステムとして考えることが、失敗しないLEDビジョン選びにつながります。

01屋内用と屋外用LEDの違い

屋内は視聴距離、輝度、静音性、反射、保守スペースを確認。屋外はIP等級に加え、直射日光、排熱、耐風、塩害、結露、構造、ケーブルまで含めて設計します。

02透過型LEDビジョン

透過率だけでなく、ピッチ、輝度、重量、配線、昼夜の見え方を比較します。常設のMicroMESH Fixedと、設営速度を重視したTourは別の最適解です。

03視認距離とピクセルピッチ

最短視聴距離を基準に、画面寸法とコンテンツ解像度を合わせます。必要以上の細かさはコストを増やすため、実機確認とシミュレーションが有効です。

04常設とレンタル

常設は耐久性、前面保守、交換部品、長期保証を重視。レンタルは軽さ、ロック機構、輸送、組み替え、設営時間を優先します。

05設置・構造・電源

壁・床・吊り構造の耐荷重、搬入経路、保守アクセス、電源容量、分電、放熱、消防・施設条件を事前に整理します。大型表示は画面だけでは完成しません。

06プレイヤーと映像フォーマット

PC、サイネージプレイヤー、ライブ入力、クラウドCMSから選択。解像度、アスペクト比、フレームレート、HDR、色空間、更新頻度を画面仕様と合わせます。

07保守・保証・アフターサポート

保証年数だけでなく、対象範囲、予備部品、故障連絡、現地対応、復旧時間、遠隔診断、操作教育を確認します。常設LEDは、製品、構成、設置条件、契約内容に応じて通常2〜5年の保証を設計します。

08LEDプロジェクトの費用

表示面積とピッチ以外に、制御、構造、施工、電気、搬入、コンテンツ、保守が含まれます。初期価格だけでなく、消費電力と交換性を含む総保有コストで比較します。

WARRANTY & AFTER-SUPPORT
2–5typical warranty for permanent LED

品質にこだわるからこそ、導入後まで責任を持つ。保証期間と範囲は、製品、構成、設置条件、契約内容に応じて定めます。

納品で終わらない。それが、X Visionの品質です。

LEDビジョンは長く運用する設備です。交換しやすい構造、予備部品、障害時の連絡、コンテンツ更新、操作教育まで含め、画面が止まるリスクと長期コストを抑えます。

事前品質設計

用途に合う素子・筐体・制御を選定。

保守アクセス

前面・背面交換と作業動線を計画。

予備部品

同一ロットと交換部品の考え方を整理。

運用サポート

操作、更新、障害時の進め方を共有。

相談前チェックリスト

すべて決まっていなくても問題ありません。分かる範囲を共有いただければ、最適な仕様と進め方を整理します。

目的と実現したい体験
屋内・屋外と設置場所
希望サイズ・形状
最短・主な視聴距離
周囲の明るさと使用時間
設置日・イベント期間
常設・レンタル
構造・電源・搬入条件
映像素材と制作状況
更新・操作の担当方法
想定予算と優先順位
希望する保証・保守

製品仕様、保証、施工条件、重量、輝度、リフレッシュレート、色域はモデル・構成・契約条件により異なります。本ページは選定のためのガイドであり、最終仕様は現地調査および個別のお見積り内容をご確認ください。

ANATOMY · 価格と品質の内訳

同じ「LEDビジョン」でも、価格が違う理由。

LEDビジョンは、液晶テレビのように完成品を選ぶ製品ではありません。何十万個もの素子、駆動回路、筐体、電源を組み合わせたシステムです。どの工程で、どこまで選び、確かめ、調整したか。その差が、5年後の映像の差になります。

01LEDビジョンは、液晶ディスプレイと何が違いますか?

液晶は、バックライトの光を液晶とカラーフィルターで遮って色をつくる「透過型」のディスプレイです。LEDビジョンは、赤・緑・青の素子そのものが光る「自発光型」。光を遮る層がないため明るく、黒は素子を消すことで表現し、モジュールをつなげて継ぎ目のない大画面や自由な形をつくれます。

その代わり、画質は工場で完成した1枚のパネルではなく、何十万個もの素子がどれだけ揃っているか、そして現場でどれだけ正確に組み上げ、調整したかで決まります。LEDビジョンの価格差は、主にこの「揃える」「確かめる」「調整する」工程の差です。

図:液晶と自発光LEDの構造の違い

02なぜピクセルピッチが細かいほど、価格が上がるのですか?

1m²あたりの画素数は「(1,000 ÷ ピッチ)²」で決まります。P3.9では約6.6万画素、P2.6では約14.8万画素、P1.9(1.875mm)では約28.4万画素、P1.25では64万画素です。1画素は赤・緑・青の3素子でできているため、P1.25では1m²に約192万個の素子が並びます。

ピッチが半分になると、素子の数はおよそ4倍。素子だけでなく、それを動かす駆動IC、基板の配線密度、実装と検査の手間も同じように増えます。細かいピッチが高価なのは、面積あたりの「部品の数」と「確かめる箇所の数」が桁違いに増えるからです。

図:ピッチ別、1m²あたりの画素数

03「ビン」とは何ですか?素子の選別で、何が変わりますか?

LED素子は同じ工程で製造しても、発光する色(波長)、明るさ、電気的な特性(順方向電圧)にばらつきが出ます。製造後に1個ずつ測定し、特性の近いもの同士を細かい区分に分けることを「ビニング」、その区分を「ビン」と呼びます。

狭いビンから揃えた素子だけを使うと、画面全体の色ムラ・明るさムラがはじめから小さく、補正で無理をする必要がありません。広いビンの素子をまとめて使うと素子の単価は下がりますが、ばらつきを後からソフトウェアで抑え込むことになり、そのぶん明るさと階調の余裕が削られます。白や単色の映像、近距離での視聴、カメラでの撮影で、この差がはっきり現れます。

図:素子のばらつきと、狭いビン・広いビンの選び方

03同じ白なのに、場所によって色が違って見えるのはなぜですか?(素子の色差)

LEDビジョンの「色差」は、ひとつの原因ではなく、いくつかの小さな差が重なって生まれます。1個ずつは目に見えないほどの差でも、何十万個も並ぶと、まだら、帯、モジュールの境目として見えるようになります。

  • 波長の差(色味)同じ「緑」でも、波長が数nm違うだけで黄緑寄り・青緑寄りに見えます。人の目は緑(約555nm付近)の違いに最も敏感なため、緑の選別が特に重要です。
  • 明るさの差(輝度)同じ電流を流しても素子ごとに明るさが違い、白や灰色の映像でまだらに見えます。
  • 墨色の差(素子の黒)消灯時や暗い映像では、素子パッケージの黒い樹脂の色味の差が見えます。黒が揃っていないと、消えている画面がモジュールごとの格子に見えます。
  • 視野角による色ずれ赤・緑・青の発光部はパッケージの中で位置が少しずつ違うため、斜めから見ると色味が変わります。配光の揃った素子ほど、横から見ても白が白のままです。
  • 経年による差赤・緑・青は劣化の速さが異なるため、年月とともに白の色味が変わります。後から交換したモジュールだけ色が違って見えるのはこのためで、同じロットの予備を確保し、交換時に色を合わせることが重要です。

業界には、たとえば赤(約625nm)の素子を基準から±3nm以内に揃えるような厳しい選別の例があり、その条件を満たす素子は生産量のごく一部に限られるとされています。選別を厳しくするほど素子は高価になりますが、補正に頼らずに済むため、明るさと階調を最後まで使い切れます。

図:素子のばらつきが画面の見え方に与える影響(白表示・消灯時・斜めから)

04LEDビジョンは、どのような工程でつくられていますか?

ひとつの画面ができるまでには、おおまかに次の工程があります。それぞれの工程で「どこまで選び、どこまで確かめるか」が、完成した画面の均一性と寿命を左右します。

  1. 素子(チップ)の製造赤・緑・青の発光素子をつくる。
  2. 測定と選別(ビニング)色・明るさ・電気特性を測り、細かく区分する。
  3. パッケージング素子を保護し、配光と黒の見え方を決める(SMD、COBなど)。
  4. 基板への実装素子と駆動ICを基板に実装し、はんだ付けする。
  5. モジュール組立と表面処理表面の黒を揃え、反射とムラを抑える。
  6. エージング(通電試験)長時間点灯させ、初期不良を出荷前に洗い出す。
  7. キャリブレーション画素ごとに色と明るさを測定し、補正する。
  8. 筐体組立と出荷検査筐体の精度、継ぎ目、電源、信号を確認する。
  9. 現地施工と最終調整設置後に面を合わせ、実際の映像とカメラで確認する。

05フラッグシップ構成と標準的な構成は、どこが違うのですか?

見た目のスペック表が似ていても、次の項目の積み重ねで5年後の映像が変わります。各項目の仕様は製品と構成によって異なり、お見積りの際に仕様書でご確認いただけます。

項目一般的な標準構成フラッグシップ構成で求める水準
素子の選別広めのビンでまとめて使う狭いビンで色と明るさを揃える
表面の黒モジュールごとに黒の色味が揺らぐことがある黒を揃え、消灯時も一枚の面に見せる
リフレッシュレート1,920〜3,840Hz最大7,680Hz。撮影でちらつきにくい
低輝度の階調輝度を絞ると階調が粗くなりやすい暗い空間でも階調を保ちやすい駆動
筐体の精度継ぎ目に段差やすき間が出やすい精密な筐体で面の平滑性を保つ
通電試験抜き取り検査が中心出荷前の通電で初期不良を洗い出す
キャリブレーションモジュール単位、または未実施画素単位で色と明るさを補正する
電源と放熱必要最小限の容量余裕を持たせ、素子の劣化を遅らせる
保守部品数年で同じ部品が入手しにくいことがある予備モジュールを確保し、色を合わせて交換する

06見積もりが高いと感じたら、どこを比べればよいですか?

本体の単価ではなく、次の項目を並べて比べてください。同じ「P2.6・○m²」でも、含まれている範囲が違えば金額は大きく変わります。

  • ピッチと面積、輝度が同じ条件か
  • リフレッシュレートと低輝度での階調
  • 素子の選別とキャリブレーションの方法
  • 予備モジュールの数と、交換時の色合わせ
  • 保証の期間と範囲、故障時の対応
  • 構造、電源工事、制御システムが含まれているか
  • 映像制作と、導入後の運用サポートが含まれているか

写真と寸法があれば、条件を揃えた見積もりをお出しします。東京・大崎のショールームでは、実機を近くから、スマートフォンのカメラ越しにも確認いただけます。

FIELD FAILURES · 導入後に起きること

安いLEDビジョンが、あとで高くつく理由。

「以前の業者で失敗した」というご相談の多くは、同じ原因に行き着きます。スペック表には出てこない、組み立て、熱、電源、制御、素子の選別の差です。現場でよく見る6つの症状と、その原因、X Visionの防ぎ方をまとめました。

図:6つの不具合の見え方(問題がある状態と、対策した状態)

01継ぎ目に段差やズレが出る

症状キャビネットの継ぎ目に段差やすき間ができ、映像に線や影が入る。斜めから見ると面が波打って見える。

原因精度の低い筐体、壁や下地の歪みを考えない取り付け、現場で面を合わせない施工。

X Visionの対策下地から設計し、設置後に一枚ずつ面と継ぎ目を合わせ、実際の映像で確認してから引き渡します。

02交換したモジュールだけ色が違う

症状故障したモジュールを交換すると、その部分だけ四角く色や明るさが違って見える。

原因選別の甘い素子、別ロットの予備品。屋外では紫外線と熱で素子が「日焼け」して年々色が変わるため、新品との差がさらに大きくなります。

X Visionの対策狭いビンの素子で製造し、同じロットの予備モジュールを確保。交換時は周囲に合わせて再キャリブレーションします。

03画面に規則的な点状のムラが出る

症状一定の間隔で、点や小さな影のようなムラが並んで現れる。

原因モジュールを固定する磁石や取り付け部の周りに熱がこもり、その前の素子だけが早く劣化します。熱設計を検証しないまま出荷された製品で起こります。

X Visionの対策新しい製品は長時間の通電試験で熱のこもりを確認してから採用し、放熱経路まで含めて構成を決めます。

04白い映像で暗くなる、ちらつく、消える

症状明るい映像のときだけ暗くなる、ちらつく、一部が消える。

原因最大消費電力に対して余裕のない電源や回路、細すぎる配線。

X Visionの対策最大消費電力から電源計画を立て、余裕を持たせた電源と回路を、設計の初期段階で建物側と確認します。

05カメラで縞が出る、暗い場面で階調が崩れる

症状スマートフォンで撮ると縞やちらつきが写る。暗い場面で色が段になる、残像が出る。

原因受信カードなど制御システムの設定が、素子・駆動IC・基板に合わせて調整されていない。汎用の制御システムは、初期設定のままでは本来の性能を出せません。

X Visionの対策製造する側として、駆動ICと素子に合わせて受信カードのパラメータを調整し、現場でカメラを使って確認します。

06部品の寄せ集めでつくられている

症状同じ画面の中で、場所によって色・明るさ・故障の多さが違う。

原因ロットの違う素子や選別していない素子、その時々で手に入る駆動ICや基板を組み合わせ、組立と検査の担当も案件ごとに変わる製造。新しい製品の検証や現場の経験がないまま納品されることもあります。

X Visionの対策案件ごとに素子のロット、駆動IC、基板の組み合わせを固定し、決まった手順で組立、通電試験、キャリブレーションを行い、同じチームが現場まで担当します。

見積もりを比べるときは、この6つをどう防ぐのかを各社に聞いてみてください。答えが具体的かどうかで、5年後の画面が分かります。

KNOWLEDGE BASE · LEDビジョンの基礎知識

LEDビジョンについて、よくある質問。

はじめてLEDビジョンを検討する方のために、用語と判断の目安をまとめました。数値は一般的な目安で、設置場所の条件によって変わります。写真と寸法があれば、具体的な構成をご提案できます。

1 m ≈ 1 mm視聴距離とピッチの目安最短視聴距離(m)と同じ数字のピクセルピッチ(mm)が基準
400–1,200 cd/m²屋内の輝度目安落ち着いた屋内400–700、明るい屋内700–1,200
1,200 cd/m² 以上屋外の輝度目安直射日光下はさらに高輝度が必要
42–80%透過型LEDの透過率LIGHTシリーズ P1.9〜P15.6
約50,000時間LED素子の輝度半減の目安1日10時間で約13年
7,680 Hz撮影に強いリフレッシュレートスマホ・カメラ撮影でのちらつきを抑える

LEDビジョンとは何ですか?

LEDビジョンとは、LED素子を敷き詰めたモジュール(パネル)をつなぎ合わせて1枚の大画面を構成する自発光ディスプレイです。LEDディスプレイ、LEDウォール、デジタルサイネージ(LED型)とも呼ばれます。液晶やプロジェクターと違い、画面のサイズや形を自由に設計でき、継ぎ目のない大画面、高い輝度、屋外での常設表示が可能です。店舗のファサード、ショールーム、イベントのステージ、ガラス面、床や天井など、設置場所に合わせて構成します。

ピクセルピッチとは?どう選べばいいですか?

ピクセルピッチは、隣り合うLED素子の中心間距離をミリメートルで表した数値で、P1.9やP3.9の「P」の後の数字がそれにあたります。選び方の目安は「最短視聴距離(m)≒ ピクセルピッチ(mm)」。たとえば、約3mの距離から見る画面ならP3以下、10m以上離れて見る大型ファサードならP6〜P10でも粗さは目立ちません。ピッチが細かいほど近距離で滑らかに見えますが、素子の数が増えるため価格と消費電力は上がります。「小さいほど良い」ではなく、見る距離と目的から逆算するのが基本です。

LEDビジョンに必要な明るさ(輝度)はどれくらいですか?

輝度はcd/m²(nits、1 nit = 1 cd/m²)で表します。一般的な目安は、照明が落ち着いた屋内で400〜700 cd/m²、窓際や明るい商業施設などの明るい屋内で700〜1,200 cd/m²、屋外では1,200 cd/m²以上、直射日光が当たる面ではさらに高い輝度が必要です。輝度が足りないと日中に映像が白飛びして見え、逆に暗い空間で明るすぎると眩しさや階調の崩れにつながります。設置場所の周囲光と表示する時間帯から適正な輝度を決め、調光(ディミング)で運用します。

リフレッシュレートが高いと何が変わりますか?

リフレッシュレートは、画面が1秒間に書き換えられる回数(Hz)です。人の目には差が分かりにくくても、スマートフォンやカメラで撮影したときに違いが出ます。1,920〜3,840Hz程度の構成では、撮影条件によってちらつき(フリッカー)や走査線が映り込むことがあります。7,680Hzのような高リフレッシュレート構成では、高速シャッターでの撮影や動きの速い映像でもバンディングを抑えられるため、SNSで撮影されることが前提の店舗やイベント、放送・配信を伴う現場で重要になります。

透過型LEDビジョンとは?透過率はどのくらいですか?

透過型LEDビジョンは、LED素子の間に隙間を設け、映像を映しながら画面の向こう側が見えるディスプレイです。ショーウィンドウや建物のガラス面、吹き抜け、ステージの背景など、視界や採光を保ったまま映像を重ねたい場所に使われます。透過率は構成によって異なり、X VisionのLIGHTシリーズではP1.9で約42%、P3.9とP7.8で約60%、P15.6で約80%です。ピッチが粗いほど透過率は高くなりますが、近距離での精細さは下がるため、ガラス面との距離と見る距離の両方から選びます。輝度は最大3,000 nitsで、日中のショーウィンドウでも視認できる設計です。

MicroLEDとは?従来のLEDと何が違いますか?

MicroLEDは、従来のSMD型LEDよりも大幅に小さいLED素子を使ったディスプレイ技術です。素子が小さいため、黒の部分の面積が増えてコントラストが高く、色の純度と視野角が向上し、画面表面の反射も抑えられます。近距離で見る高精細な画面、撮影が多い空間、明るい環境で深い黒を出したい用途に向いています。X VisionではMicroLEDを採用したA Seriesをフラッグシップとして展開し、ハイスペック構成では最大7,680Hzのリフレッシュレートに対応します。

LEDビジョンの寿命はどのくらいですか?

LED素子の明るさが初期の半分になるまでの目安は約50,000時間とされ、1日10時間の表示で約13年に相当します。ただし実際の寿命は、輝度を常に最大で使っていないか、放熱と電源が適切か、屋外なら防水・防塵と温度管理ができているかで大きく変わります。常設の場合は、製品そのものの耐久性に加えて、予備モジュールの確保、故障時の交換体制、保証の範囲を含めて「5年後も同じ映像品質で使えるか」で判断することをおすすめします。

屋内用と屋外用のLEDビジョンは何が違いますか?

屋外用は、雨と日差しに耐えるための防水・防塵(IP65〜IP66)、日中でも視認できる数千nitsの高輝度、低反射の前面処理、放熱構造、風荷重や塩害を考慮した構造設計が必要です。屋内用は輝度を抑えて近距離での精細さと階調を重視し、軽量で薄い構成が多くなります。屋外ではメンテナンス方法(前面保守か背面保守か)も設計段階で決めておく必要があります。X VisionのCOREシリーズは屋外常設向けにIP66、最大7,000 nits、前面保守に対応しています。

レンタル用と常設用のLEDビジョンの違いは?

レンタル(イベント・展示会・撮影など短期)用は、軽さ、ロック機構による組み立てと解体の速さ、輸送時の強度、構成の組み替えやすさを優先します。常設用は、長期間安定して表示するための放熱、電源の冗長化、保守のしやすさ、交換部品の入手性、保証の範囲を優先します。同じピクセルピッチでも選ぶべき製品は異なるため、「何日使うか」「設営に使える時間」「設置後に誰が保守するか」から選び分けます。

LEDビジョン導入の流れは?

一般的な流れは、1. ご相談(用途・場所・写真や図面の共有)、2. 現地確認と条件整理(視聴距離、周囲光、構造、電源、搬入経路)、3. ピクセルピッチ・輝度・製品構成の選定、4. 設計(構造、電源、配線、制御系、映像システム)、5. 製造と出荷前検査、6. 施工・設置とキャリブレーション、7. 映像制作と点灯・運用開始、8. 保守・サポート、の順です。X Visionでは製品選定から設計、製造、施工、映像制作、点灯後の保守までを一社の窓口で進めます。

LEDビジョンの費用は何で決まりますか?

費用は主に、画面の面積とピクセルピッチ(細かいほど素子数が増える)、屋内用か屋外用か、設置方法(壁付け・自立・吊り・埋め込み)、必要な構造補強と電源工事、制御システムと映像制作、保守契約の範囲で決まります。本体価格だけで比較すると、数年のうちに輝度低下や色ずれ、部品の入手難で差が出ることがあるため、5年で見たトータルコストで比較することをおすすめします。設置場所の写真とおおよその寸法があれば、具体的な構成と見積もりの検討を始められます。

X Visionとはどんな会社ですか?実機はどこで見られますか?

X Vision株式会社は東京を拠点に、LEDビジョンの製品選定、システム設計、製造、施工、映像制作、レンタル、運用支援、保守までを一社で行う映像システム会社です。屋内用のASTRA/BLADE、屋外用のCORE、透過型のLIGHT、一体型のONE-ALTAとX-CANVAS、特殊形状のX Seriesなどを扱い、松屋銀座のショーウィンドウ、恵比寿の屋外LEDキューブ、駒沢のMicroLEDなど、商業施設、イベント、アートの現場で導入実績があります。実機は東京・大崎のショールーム(東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー9F、平日10:00〜19:00)でご覧いただけます。

空間から相談するショールームで実機を見る